結論から言うと、Cardanoは史上初、「分散性」と「安全性」を保持しながら今後数十億人の使用に耐えてなお速くて安くあり続けることが可能となります。

【1】Hydra10億TPS

10億TPS

プールなどは”ヘッド”になり、各々のプールが手分けして取引を処理できます。1プールあたり1000TPSの処理か可能で、例えば100万のプールに到達した場合、10億TPSが理論的に可能。

パクリ困難

Hydraは「プール制度」「誓約の仕組み」「Plutus」などCardano の仕組みに極めてマッチしたものです。逆にこれを他のチェーンがそのままパクるのはかなり難しく、パクろうとするとほとんどCardanoと同じようなシステムになってしまうか、あるいはCardanoでHydraを実装するよりも非効率的なものになってしまいます。

安全性分散性と両立

ほぼ全てのアルトコインが高速性を売り文句とする中、最も低速のビットコインがなぜ時価総額1位なのか?…多くのアルトは安全性や分散性を犠牲にして高速性を手に入れているからです、つまり高速であることが重要ではなく、安全性と分散性をどれだけ犠牲にしていないかが重要です。

レイヤーを分けるアプローチはビットコインと同様の思想…1つのレイヤーですべてを解決しようとして安全性を危険にさらすのではなく、役割分担をするという考え方です。時価総額1位のビットコインがライトニングネットワークという形で重視してきたレイヤーを分ける考え方ですが、それをさらに進化させています。

なお、レイヤー1だけでもHaskell、形式手法を活用した最適化により、物理的限界まで速度を高める方向で、数千TPSは実現可能です。

【2】その他速度対応

SONICペタバイト級データ

ゼロ知識証明ーSONIC等の活用により大容量データに耐えうるシステムとなります。

RINA高速分散型ネットワーキング

RINA:分散型に適したネットワーキング方法でより安全/シンプル/高速に。

結論としては将来的にはCardanoデータベースはほぼ即時確定の取引を行うことが可能となります。

即時性(ファイナリティ)とは、取引がほぼ即時に確定する性質をいい、Cardanoでは追加機能として将来的に提供されます。(IOHKのブログ
逆にいうと、メイン機能上では、ほぼ即時に取引が確定せず、取引が巻き戻る可能性があり、通常の決済や銀行や他の暗号通貨との相互運用上やや不利です。

メイン機能として実装しない理由は安全性をより重視したためです。メイン機能としては安全性を重視して、その安全で強固な地盤の上に、追加としてほぼ即時合意の機能を追加することとしました。
コンクリートで固めた安全性の高い土台の上に涼しさ重視の木造建築をするのであって、木で固めた土台の上にコンクリートの建物を作らないと考えても自然な考えに思います。

・BFTベースのほぼ即時合意…ほぼ即時の取引が確定するが、34%以上の悪意のノードによりシステムが停止する…ALGO・XRP
・ブロックチェーンベースの最終合意…ほぼ即時には取引が確定せず時間の経過で確率的に取引が確定するが、51%以上の悪意のノードによりシステムは破綻する…BTC・ADA・XTZ

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